「どうせ殴ったことになるやろ!」巨人・中田翔がメディアに口止めした「包帯でグルグル巻きになった右手」
残留かFA権行使か。巨人・中田翔(34)の動向に注目が集まる中、異様なことが起きている。中田はオフ中、右手に大怪我を負っていた。今も右手はギプスで固定され、当分バットは振れない状態だ。だが、なぜかほとんどのスポーツメディアがこのことに触れようとしないのだ。いったい何が起きているのかーー。
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「コブラ」みたいな右手
10月14日、阿部慎之助新監督の元で始動した巨人の秋季キャンプ初日。ジャイアンツ球場に集まった数多の番記者たちは、10日ぶりに姿を現したある選手に目が釘付けになった。目下、FA権を行使するか否かで注目の的になっている中田である。
中田は昨季オフに巨人と3年契約を締結したが、1年ごとに契約の見直しや破棄が可能なオプトアウト条項付きの契約であったことをスポーツ報知が報じたばかりだった。
だが、記者たちが真っ先に気になったのは彼の「右手」だった。
「訃報が伝えられたばかりの寺沢武一さんの名作『コブラ』状態。ギブスで固定されていて包帯でグルグル巻きになっていたようです」(スポーツ紙デスク)
また、やっちまったのかーー。
誰しもの頭に同じことがよぎった。2年前、中田が日本ハム時代に起こした暴力事件だ。中田は、後輩の投手を弄り倒し、反抗されるや鉄拳制裁。事件が発覚すると、日ハムは無期限の試合出場停止処分を課し、最終的に放出を決めた。行く先に困り引退の危機にあったところを、原辰徳前監督が“情”で巨人に迎え入れたのだった。
チャリでこけたんだよ
中田自身も、今回のケガで過去を掘り返されることを何よりも気にしていたようだ。
「できれば書かれたくない」
報道陣に囲まれた中田はこう釘を刺してから、次のように釈明したという。
「チャリでこけたんだよ」
聞けば、子供を載せて自転車に乗っていたとき、何かの拍子で転倒し、子供を庇おうとして、右手を激しく打ってしまったとのことだった。ちゃんと子供は守ったと誇らしげに語った中田。だが、そんなホッコリした話で終わっていいわけがない。野球選手が大事な右手を包帯でグルグル巻きにして球場に姿を現したのだ。
「骨がくっつくまで1カ月くらいかかるとも話していたようです。そこからちゃんとバットを振れるようになるまでと考えると、年内は無理でしょう。来季の獲得を目指す球団にとってもこのケガは重要すぎる情報なんですが…」(前出・デスク)
なぜかほとんどのスポーツメディアが、右手についてスルーしたのである。
「またやったんか、みたいになるやろ。記事にする話ではない」
こう“圧”をかけた中田に屈して沈黙してしまったのだ。
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