「プロミス」創業者妻の相続資産138億円を狙った「こてっちゃん」社長の脂っこさ
総額138億円
消費者金融大手「プロミス」(現SMBCコンシューマーファイナンス)の創業者、神内良一氏がうっ血性心不全のために90歳で没したのは2017年6月のこと。功成り名を遂げた大往生だったわけだが、実は「火宅の人」としても知られていた。
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内縁関係にあった内出良子(うちでりょうこ)氏は、大阪出身の女優兼シナリオライターだ。04年4月に神内氏の本妻が他界。日陰の身から晴れて本妻の地位を得た良子氏が引き継いだ資産は、総額138億円に上る。
その内訳は、東京・南麻布の宅地、三番町の高級マンションなどの不動産と50億円の現金。加えて、神内氏がプロミスの経営から退いてから手掛けた農場「神内ファーム21」の株式や、ゴルフ場「マダムJゴルフ倶楽部」の管理会社「OHBS」の株式も相続リストに盛り込まれた。
現在83歳の良子氏によると、神内氏の存命時は夫婦別々に暮らしていた。神内氏の生活拠点は農場がある北海道で、良子氏は、兵庫のマダムJゴルフ倶楽部のゲストハウスの一部を自宅にしていたという。
「夫が亡くなるちょっと前から、村上という人がしょっちゅうプレーに訪れるようになった。それだけでなく、私のことを親しげに“姉ちゃん、姉ちゃん”と呼びつつ、“ゴルフ場を売ってほしい”と頼み込んできました」
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