京都の景観を破壊した「京都タワー効果」とは? 古都を滅ぼす「景観保護策の裏目」

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 京都駅の中央口を出ると、正面に見えるのが高さ131メートルの京都タワー。その独特な形は和ろうそくをシンボライズしたものといわれてきたが、実は灯台がモチーフなんだとか。1964年の開業当時から「古都らしからぬ建造物」と物議を醸してきたが、60年近くたった今も健在である。

 京都といえば、景観保護策が成功した観光都市と評価されることも多いが、実際のところはどうなのか。京大名誉教授で、京都に半世紀以上かかわってきた有賀健氏は、新刊『京都―未完の産業都市のゆくえ―』(新潮選書)で、街並みを守るために導入された厳しい規制が、かえって好ましくない影響を生むケースがあることを経済学的に分析している。...

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