赤身肉の聖地「肉山」店名を巡る商標トラブル…「負けへんで」と意気込む名物オーナーと相手方の言い分

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<これぞ肉山めし!>

 今年8月に起こった“AFURI”騒動がまだ記憶に新しい中、商標を巡る新たな問題が勃発した。

 今回俎上にのぼっているのは「肉山」という商標。飲食店のプロデュースなどを手掛ける光山英明氏が、2012年11月に東京・吉祥寺でオープンした人気肉料理店の店名だ。2014年に商標登録されている。

 その肉山のオーナー・光山氏が10月13日、SNSで<大手卸会社が、卸先の店名を使うのやめてくれませんか?イジメやな。>とwebのスクショにメッセージを書き込んだ写真をアップした。

 矛先を向けたのは食品卸業社プレゴグループが15日に恵比寿にオープンした「肉山肉右衛門」という肉惣菜の店。店名に「肉山」が含まれていることについて、SNSで問題提起したのだ。【華川富士也/ライター】

 光山氏は<大手だからといって、負けへんで。まずは、腕相撲で勝負やな。プレコフーズさん(売上223億)、、業務用食品卸の大手やで、、飲食店がお客さんちゃうの??>と書き込んだ。「零細企業」と自ら言う光山氏の会社が産み育てた飲食店ブランドの名称を、大手が店名に入れたことは「イジメ」だとし、この店名の撤回を求めた。「腕相撲」のくだりは光山氏なりのバランス感覚で、穏便に済ませたいという意思表示だろう。なお、プレコフーズは2015年に「肉山肉右衛門」を商標登録している。

 この書き込みには550人以上からのリアクションがあり、コメントも100件近くまで伸びた。そのコメント欄で肉山肉右衛門が「肉山弁当」という名称の弁当をメニューに入れていることが写真入りで報告された。商品説明欄には<これぞ肉山メシ!>という文言も。すると光山氏は<おい!さすがにやりすぎちゃうか、これ! 業務用食品卸の大手ですよ。うちは取引も多少あります。(お肉は仕入れてませんが)>と語気を強め、改めて大手が取引先でもある企業のブランド名を店名に入れたことに疑問を呈した。

 するとその数時間後、肉山肉右衛門のホームページに変化が。商品一覧に掲出されていた「肉山弁当」は「肉右衛門弁当」に変更。商品説明の「これぞ肉山メシ!」も「これぞ肉右衛門メシ!」に変えられた。

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