宮内庁がまた無策… 雅子皇后の「お泊まり行幸啓」連続、専門家は「もっと国民に顔の見えるご公務を設定しないと」
妊娠している妻に“いつ生まれるのですか”
「皇后陛下は終始笑顔で、私の妻にまでお声をかけてくださいました」
と話すのは、さつまいもの生産加工などを行う南橋商事社長の矢羽田竜作氏だ。
「もともと予定になかったのですが、お見送りの際に雅子さまが、私の妻が妊娠していることを気にかけて“いつ生まれるのですか”とお尋ねになり、妻も感動しておりました。いもの品種や加工技術についても詳しく質問され、若い従業員にまで“どのような作業が大変ですか”と気さくにお話をなさり、長く時間を取っていただきました」(同)
2泊3日が基本
懸念されてきた雅子さまのご体調も順調に回復されている様子がうかがえるが、鹿児島から無事帰京されて15日、16日には石川県に足を運ばれた。
1カ月の間に外泊を伴う地方でのご公務を複数こなされるのはコロナ禍後、初めてのこと。ここで懸念すべき点があると指摘するのは、さる宮内庁関係者だ。
「今の宮内庁は、雅子妃のご体調を考慮して地方へのお出ましで1泊2日以上のご日程を組めずにいるため、石川では『国民文化祭』の開会式や展示の見学に終始しており、地域の人々と交流なさる機会がなきに等しかった。鹿児島も国体関連の予定が優先で、さつまいも業者の方々と触れ合われる時間を取るので精一杯でした」
例えば上皇さまと美智子さまが天皇皇后だった当時、地方への行幸啓は2泊3日が基本のご日程だった。「四大行幸啓」などをはじめ式典の来賓としてのお務めを果たされた後も、連泊なさって先の大戦で苦労した高齢者や遺族、被災者などと面会を重ねられてきた。
「あまりに上皇陛下ご夫妻が精力的であられたので比べるのは酷なことですが、雅子妃のご体調を考えれば連泊が難しいことは以前から分かっていたはずで、コロナ禍の間に宮内庁は対策を講じておく必要があったと思います。オンラインを活用したり1泊の地方視察を増やすなど、国民に顔の見えるご公務を設定していかないと世間との距離は開く一方です。宮内庁の公式サイトでも地方のお出ましを仔細に伝えるページは7月分で更新が止まっています」(同)
せっかく広報室を新設したのだから、宮内庁はもっと積極的に雅子さまと国民の橋渡しをする役割を担うべきではないだろうか。
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