「逃げる場所なんかない」「自宅で死ねば本望」 ガザ地区から阿鼻叫喚の緊迫証言
勧告に従って南部に移動しても…
「75歳の母と、兄弟姉妹6人がガザに住んでいます」
と声を震わせて語るのは、さる東京在住のガザ出身女性である。
「毎日、FaceTimeやワッツアップで電話をしたり、メッセージを送っていますが、1分程度しか話せず、安否を確認するくらい。“大丈夫?”“気を付けてね”“安全を祈っている”くらいしか伝えられません。その間も、後ろでは爆撃音や子どもたちの泣き叫ぶ声がひっきりなしに聞こえています」
母親は自宅にいたまま、避難していないという。
「逃げろと言われてもどこに逃げればいいのか。妹の友人は実家に逃げたものの、そこが爆撃に遭って両親ともども亡くなってしまった。安心できる場所なんてありません」
10月19日発売の「週刊新潮」では、現地からの数々の証言や、長く続いてきたガザ地区への非人道的な支配の歴史と併せて詳報する。