ハワイに「億超えの高級コンドミニアム」を複数購入 サントリー「新浪剛史社長」ローソン時代の謎の不動産取引

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約2億円でプール、サウナ付き

 45歳定年制を提唱したかと思えば、つい先日は国民皆保険の民営化を提案。何かと物議を醸す発言を繰り返し注目を集める、サントリーHD社長にして経済同友会代表幹事の新浪剛史氏(64)。財界のリーダーである彼の資質が問われかねない「パワハラ癖」などを「週刊新潮」は報じてきたが、今度はハワイでの不可解な不動産取引に関する証言が寄せられた。

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 ハワイ・ワイキキの西側、アラワイ運河沿いにある高級コンドミニアム「ザ・ウォーターマーク」最上階の3804号室。リビングルームには8人がけのダイニングテーブルが設えられ、その奥のキッチン・カウンターは御影石、キャビネットはマホガニー製だ。2ベッドルーム、2バスルーム。全ての部屋からオーシャンビューが望める。ハワイ最大のショッピングセンター「アラモアナセンター」まで徒歩10分で、コンドミニアム内には、プールやサウナ、エクササイズルームなどの共用施設が充実している。

 2011年、およそ庶民とは無縁のこの高級物件を購入したのは、日本の「ローソン」である。当時の社長は02年からその座にあった新浪氏だ(14年に退職してサントリーHD社長に就任)。購入価格は255万ドル。当時のレートで計算すると、約2億円となる。

 ローソン元幹部によると、

「ローソンがハワイのコンドミニアムを購入したという事実を知っているのは社内でも一部のみ。それがペントハウスであることや、物件の場所や名前まで把握している人は新浪さんとその側近くらいです」

ワイキキビーチの真正面

 しかも、新浪氏が社長を務めていた時期にローソンがハワイで購入した物件は、このウォーターマークだけではない。

 07年には、ワイキキビーチの真正面にある高級コンドミニアム「アストン ワイキキ ビーチ タワー」の3304号室、08年には同コンドミニアムの3804号室(定期借地権)、10年には同コンドミニアムのペントハウスである4002号室を購入している。そして、ワイキキビーチタワーの3304号室を日本人に売却した3カ月後に、先のウォーターマークを新たに購入しているのだ。

 これら「新浪ローソン」が手に入れた物件についてハワイの不動産業関係者に尋ねると、当時のレートで約1億5千万円で購入したワイキキビーチタワーの4002号室は、

「2ベッドルーム、2バスルームの111平米ほどのお部屋です。築年数は古く、特別広くもありませんが、一歩外に出ればもうワイキキビーチという抜群のロケーションで現在でも人気があります。月々の管理費、固定資産税もかなり高額になりますので、豊富な資産がないと維持が難しい高級物件です。会社名義で購入する場合、社員の福利厚生に利用する目的も考えられると思います」

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