岡田監督は短期決戦に弱い? カギは先制点と捕手 59年ぶりの関西シリーズに高まる期待

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任せる捕手が一人だけ?

「岡田采配は先行逃げ切りが基本。だから、リリーフ投手のことや継投策を熟考しているんです。相手打者にフォアボールを与えることを嫌いますし、試合序盤での失点を防ぐ野球をします」(チーム関係者)

 その「試合序盤での失点」を防ぐために重要視しているのが、キャッチャーだという。それで気になるのが、ペナントレース終盤での捕手起用。岡田監督が「アレ」を決めたのは、9月14日の巨人戦だったが、翌15日もゲームが組まれており、その時点でペナントレースは「あと15試合」も残っていた。

「正捕手の梅野隆太郎(32)がヤクルト戦で死球を食らって骨折するまでの間、岡田監督は捕手の出場登録は2人で試合をこなしてきました。守備面からも『捕手2人制』には賛否両論がありましたが、梅野と坂本誠志郎(29 )の2人は、どちらもレベルの高い捕手なので、仮に3人目の捕手を登録しても、試合に出られる可能性がゼロに近い状況でした」(ベテラン担当記者)

 梅野が「死球・骨折」となったのは、8月13日。以後、坂本が優勝までの約1ヶ月間、全試合でスタメンマスクを務めてきた。

「それ以前は、先発投手が村上頌樹(25)、大竹耕太郎(28)のときは坂本がスタメンマスクでしたが、その後は坂本オンリー。梅野を欠いたことで、後半は失速するのではという不安を払拭しました」(前出・同)

 さすがに優勝・胴上げ、ビール掛けの翌日は、栄枝裕貴(25)をスタメンで使ったが、優勝決定後の残り15試合中、坂本がスタメンから外れたのは4試合だけだ。

「体力的な問題、疲労のことは二の次でした。ペナントレース終了から2週間以上の時間が空いて、CSファイナルステージが始まる日程でしたから。でも、阪神ベンチが痛感させられたのは、坂本と控えの栄枝、長坂拳弥(29)の力量の差です」(スポーツ紙記者)

 坂本が先発マスクを外れた4試合だが、「クオリティスタート」(先発投手が6回3失点以内に抑える)をマークしたのは1試合だけ。とはいえ、その試合の先発投手は、ベテランの西勇輝(32)だ。前出の関係者によれば、「西が自分でサインを出す場面もあった」とのことで、捕手の配球センスには頼っていない。

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