「気に食わない後輩に『丸坊主にせよ』と指示」 阿部慎之助監督の「昭和スポ根」に心配の声

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 昭和スポ根漫画の金字塔「巨人の星」さながらの新監督が巨人軍に誕生した。懲罰ノックに罰走は当たり前、極め付きは丸坊主の強制と、その振る舞いは時代錯誤に映る。若手が指導に耐えられるのか、周囲からは早くも不安視する声が上がり始めている。

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 電撃的に決まった原辰徳監督(65)の退任と、阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチ(44)の新監督就任。現時点でおおむねファンが好意的なのは、それが2年連続Bクラスという歴史的低迷を抜け出す最終手段だと信じたいからにほかならない。

 阿部監督は6日、都内で行われた記者会見で、

「強い巨人軍、愛される巨人軍を必ずつくっていく」

 と意気込みを述べた。しかし、阿部監督自身が選手に「愛される」のか、心配する向きがあるという。スポーツ紙デスクが言う。

「阿部の指導には、時に時代錯誤的な根性論が顔をのぞかせることがあります。たとえば2020年3月、阿部2軍監督率いる巨人2軍チームが早大野球部と対戦し、6対9と惨敗した時のことです。試合後、選手を叱咤(しった)し、全員に罰走を命じて話題になりました」

後輩に「丸坊主にせよ」と指示

 もっとも、同様の例は枚挙にいとまがないといい、

「他の練習試合でも、相手打線に打ち込まれた投手に対しては1時間の懲罰ノックを課していました。また春キャンプ中に夜遅い時間まで練習を課して、帰宿できない雰囲気にさせて、全員で居残り特訓をさせていたこともあります」(同)

 極め付きは以下のエピソードだろう。

「阿部は現役時代、毎年オフには若手選手を連れてグアムで合同自主トレを行っていました。いわゆる『阿部組』の自主トレなのですが、17年に、イケメンで人気の小林誠司捕手が参加した際のことです。阿部は小林の態度が気に食わず、正捕手として認めなかった。根性を叩き直すと称して、小林に丸坊主にせよと指示。小林は泣く泣く、バリカンで頭を刈ったと聞いています」(同)

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