儒教の本場・中国で「孔子を徹底批判した男」がたどった恐ろしい末路とは?
孔子を始祖とする儒教は、中国で2000年以上にわたり強い影響力を持ってきた。毛沢東時代には封建主義の象徴として何度か儒教批判が巻き起こるものの、今では共産党の権威主義体制を正当化する「体制教学」として復権するなど、中国社会に深く根付いている。
その儒教がほんとうの体制教学だった明代に、果敢にも儒学者ひいては本尊の孔子を激しく批判した思想家がいた。その名は「李卓吾(りたくご)」。彼の過激な言動は激しい迫害を招き、ついに捕縛され、獄中で自刎するという凄絶な末路をたどった。...