テレビ局は政略結婚も画策…全てを知る、絶対的存在「藤島ジュリー氏」に問われる説明責任
メリー氏と似ているのは退所者の扱い方
似ている点もある。まず退所者の扱い方。メリー氏が退所者はテレビに出られなくなるよう仕向けていたのは知られている通り。古くは田原俊彦(62)である。田原は1994年に退所すると、テレビ出演が激減した。
2017年に退所した元SMAPの稲垣吾郎(49)、草なぎ剛(49)、香取慎吾(46)の場合もそう。テレビ局側はメリー氏の逆鱗に触れてしまい、「ウチのタレントを全て引き揚げる」と言われてしまうことを恐れた。
2019年退所の錦戸亮(38)、2020年退所の山下智久(38)2023年退所の平野紫耀(26)たちもテレビに出られなくなった。ただし、これはジュリー氏がテレビに出られなくなるよう仕向けたことになる。
なぜなら、メリー氏の他界は2021年だが、ジャニー喜多川氏が2019年に87歳で死去したころから急激に衰え、「実質的に引退していている状態」(再発防止特別チーム)だったからだ。
前出・元ジャニーズ事務所スタッフは当時のメリー氏について「認知症でした」と証言。東京都港区内の病院に通院していたという。ジュリー氏の存在を抜きにして、錦戸らをテレビから締め出すことは出来なかったはずなのである。
ジュリー氏と社員を結婚させようとしたテレビ局
ジャニーズ事務所は1990年代前半の時点で既にテレビ局に対し、圧倒的な力を持っていた。それを表す興味深いエピソードがある。
当時のジュリー氏は同事務所に入ってから間もないころで、20代後半。ある民放で幹部から「誰か男性社員でジュリーさんと結婚できないか」という声が上がった。ジュリー氏に好かれそうな若手社員までリストアップされた。同事務所の次期トップの婿に社員を送り出し、パイプを強固なものにしようと考えたのだ。まるで政略結婚である。
そのころ、同事務所に最も食い込み、視聴率を得ていたのはフジテレビだった。他局は何とかフジより優位に立とうと躍起になり、冗談とも本気ともつかない作戦を思いついたのだ。こんな状態では各局とも性加害問題に斬り込むのは不可能だった。ちなみに作戦は失敗に終わっている。
[2/4ページ]