42歳夫が悩む「妻の親友たち」との関係性 “やっと仲間に入れた”と思った矢先、我が子に悲劇が

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 友人グループの中での三角関係は、ときどき聞く話である。80年代の不倫ドラマの金字塔である『金曜日の妻たちへ』や、90年代の『東京ラブストーリー』もそうだった。そして現代でも、仲のいい夫婦たちの間で感情の交錯が起こり、そこから男女の関係がおかしくなっていくことがあるようだ。

 三枝秀太朗さん(42歳・仮名=以下同)は、2歳年下の静佳さんと結婚して14年になる。図書館に勤めていた彼女を偶然見かけて一目惚れし、通い詰めて話をするようになってから3年、ようやく結婚したという経緯がある。

「友だち関係になるまでに1年近くかかり、そこからつきあうまでに半年、さらにつきあってからも彼女の気持ちが揺れたりしてうまくいかないことも多々ありました。最後は一気に結婚というカードを切って、彼女の両親を味方につけ、ようやく結婚できたんです」

 結婚したからには寂しい思いはさせないと、何よりも妻の気持ちを優先した。それなのに今になって自分の気持ちも乱れ、妻も混乱させている。どうしてこんなことになっているのか、秀太朗さん自身でさえわからないとため息をついた。

芽衣さん、将史さんという2人の友だち

「妻は東北地方の出身で、芽衣さんという中学生時代からの親友がいるんです。ふたりとも大学進学のために上京、妻は卒業して図書館に勤務、芽衣さんは医療従事者となった。社会人になってからもずっと変わらず仲良くやってきたそうです。僕がようやく静佳とつきあってもらえることになったのも、芽衣さんが僕を褒めてくれたから。『芽衣がいい人だからつきあってみればと言ってくれなかったら、私はその気にならなかったかも』とのちに静佳が言っていました。そのころ、静佳には大学時代の後輩が言い寄っていたようで、そちらに気持ちが動きかけたこともあったようです」

 芽衣さんの次に紹介してくれたのは、将史さんだった。将史さんは、静佳さんと芽衣さんにとって高校時代の同級生だ。3人は同じ故郷をもっていた。

「3人が会うと、3人だけがわかっている雰囲気とリズムがパッと形成されるんです。その空気感を楽しんでいるのがよくわかった。僕はいつでもアウェー感を覚えていました。3人に仲間はずれにされているわけではないけど、入り込めない気がしたこともあります 」

 だから秀太朗さんはよけい結婚を焦ったのかもしれない。静佳さんと将史さんがやけに仲良く見えて嫉妬したこともある。

「『私たちはいつでも一緒に行動していたの。若いころからの友だち、ただそれだけだから妙な心配はしないで、あなたも時間がたてば違和感なく仲間に入れると思う。私たちはすでに仲間だと思ってるから』と静佳に言われました。僕は静佳の言うことは信じていましたから、わかった、嫉妬はしないと約束したんです」

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