横浜のドヤ街で“1万2000人”の顔を覚えた「伝説の刑事」が逝去 指名手配犯を“年間30人”も逮捕できた驚くべき理由

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最も濃密な1年

「1980年代当時、“寿町の西さん”といえば神奈川県警で知らない刑事はいなかったと思います。私にとって西さんは“刑事の師匠”。捜査のイロハから、ひとりの人間としての立ち居振る舞いまですべてを教わりました」

 そう語るのは神奈川県警の元刑事で、犯罪ジャーナリストの小川泰平氏である。そして、“西さん”とは、同じく神奈川県警で「伝説の刑事」と称された西村博文さんのことだ。小川氏によれば、西村さんは9月末に亡くなったという。享年71。

 現役時代の小川氏は、職業泥棒と対峙する捜査3課の刑事として活躍し、知事褒賞をはじめ数々の受賞歴がある。...

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