大いなるマンネリも見納め? 司会からもジャニーズ締め出し 有吉抜てきでどうなる「大茶番劇」紅白

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ジャニーズよりも受信料が問題? 視聴者離れも出演者離れも進む「紅白ブランド」は変われるか

 人気者を集めた表層的な盛り上がりによる紅白は、限界を迎えている。最近では出場歌手にとっても、「紅白ブランド」が落ちている感は否めない。毎年ビッグネーム招聘(しょうへい)の可否がニュースになるが、思ったほど首尾よくいっていない印象だ。視聴者だけでなく、出演者側にとっても「紅白ブランド」の向上が求められているのだろう。

 そもそもジャニーズの問題は枝葉に過ぎず、根幹は受信料に対する反発材料をこれ以上増やしたくないというのがNHKの本音ではないだろうか。こんな番組を作る企業に金を払いたくない、と思わせないような、守りの演出にならざるを得ないはずだ。

 そして有吉さんの持ち味は、「普段エラそうな割にずいぶん守りに入りましたね」と笑いながら痛いところを突く鋭さや反骨精神だ。それは「お約束」だらけの古き良きテレビに、正面切って向かい合うプライドや愛情の裏返しでもある。さまざまな関係者の利害は置いておいて、テレビ界のお祭りに役立てるなら、という覚悟の上で出演を決められたのではないだろうか。

 その気概がどこまで報われるのか。それは紅白が、どれだけ変われるかということと同義である。

 個人的な予想としては、海外で大活躍だったとにかく明るい安村さんが幕間で登場。審査員席にはみちょぱさんか田中みな実さんが座り、毒を交えた軽妙なやりとりで有吉さん色をアピール。暴走した男性司会者を若い女性司会者がたしなめてチャンチャン、という従来のパターンにのっとり、橋本さんよりドライな雰囲気のある浜辺さんが“有吉ストッパー枠”として進行する、という図式が浮かぶ。浜辺さんに怒られて「あちゃーこりゃ一本取られましたな」的な顔をする有吉さん……さて、正解は2カ月半後。こんな予想は当たらなくてもいいが、有吉さんや橋本さんがいてくれて大正解!となる、新しい紅白は見てみたいなと思う。

冨士海ネコ(ライター)

デイリー新潮編集部

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