退所直後の本木雅弘を映画「226」に起用、メリー副社長が横やり、映画プロデューサー「奥山和由氏」がジャニーズを“出禁”になったてん末
テレビ各局によるジャニーズ事務所の検証番組が放送されている。過去には報じられることがなかった創業者・ジャニー喜多川氏(1931~2019)の顔が大写しにされ、彼が一人で性加害とマスコミの支配を行っていたかのような内容だ。だが、そこに一石を投じるSNSの投稿がある。
***
【当時の写真をみる】退所してすぐ、まだ25歳だった“本木雅弘” 役作りのため「真っ白に近い銀髪」姿で映画の舞台挨拶に登場
《35年前の話。/「226」ジャニーズをやめたばかりの本木雅弘をキャスティング。メリー喜多川さんより「よく考えて」と。「ダメならハッキリそう言ってください」と返事。/「ダメとは言わない、もう一度よく考えて」と。熟考して魅力を感じての配役、本木で決行。/あれ以来ジャニーズ事務所、出禁的待遇。》
8月29日にX(旧Twitter)にポストされた映画プロデューサー・奥山和由氏(68)の投稿だ。この投稿は一体何を意味するのか。奥山氏と親しい映画関係者が言う。
「もともと奥山さんはXで、現在公開中の『福田村事件』(監督・森達也)を応援していたんです」
福田村事件とは、1923年9月1日に発生した関東大震災の直後に広まった流言飛語により、香川から千葉の福田村(現・野田市)にやって来た行商人ら9名が自警団により殺害された事件だ。これまであまり知られてなかった実話を元に映画化され、震災からちょうど100年となる今年9月に公開された。単館系の作品ではあるものの、異例のヒットを記録している。
「もっともこの映画は、今年を狙って作られたわけではありませんでした。森監督と奥山さんは、いつか一緒に仕事をしようという約束があったそうです。なかなか実現しなかったのですが、一昨年頃、森監督から福田村事件の映画化の話が持ち込まれ、それに乗った奥山さんが資金集めに奔走したそうです」
奥山氏は製作資金を投資家から集める映画ファンドを日本で最初に立ち上げ、1989年に映画「226」(監督・五社英雄)を制作したことで知られる。資金集めはお手のものだろう。
[1/3ページ]