ルーキー200奪三振でもメッツ「千賀滉大」は新人王争いで苦戦 「ゴジラ松井の悲劇」が繰り返されるのか

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ナ・リーグ新人王は?

 確実に来季はチームのエースとして君臨する、そう思わせる活躍だった。

 ニューヨークメッツの千賀滉大(30)がメジャーリーグ1年目を締めくくる登板となったのは、本拠地でのマーリンズ戦だった(9月27日/現地時間)。5イニングを投げ、被安打3で失点2。同点でマウンドを譲ったため、勝敗は付かなかったが、8三振を奪い、トータル202奪三振をマークした。ルーキーイヤーに200奪三振を記録した日本人投手は2012年のダルビッシュ有(37)以来、4人目となる。

 日本人で4人目といっても、95年の野茂英雄氏(55)以降、ルーキーイヤーで200奪三振をマークした投手は28年間で5人しかいない。98年のケリー・ウッド(46=12年引退)、07年・松坂大輔氏(43)、22年ブレーブスのスペンサー・ストライダー(25)、そして、千賀だ。

「彼の代名詞である落差の大きい『ゴースト・フォーク』も、地元ニューヨークのファンの間ですっかり定着しました。寡黙で、マウンド上でも喜怒哀楽を出すタイプではありませんが、メッツの勝ち頭として、後半戦は主軸投手として投げてくれたと、ファンは大喜びです」(米国人ライター)

 23年の成績は12勝7敗、防御率2.98はナ・リーグ2位である。ラスト登板を勝利で飾っていたら、日米通算100勝目の節目ともなったわけだが、本人曰く、

「怪我をせずにやりたいとずっと言ってきて、それがクリアできて安心した。自分自身の可能性や成長をすごく感じたし」

 と、サラリと言ってのけた。

 6回10奪三振で11勝目を挙げた9月14日(同)のダイヤモンドバックス戦でのこと。地元放送局SNYが「彼は新人王とサイ・ヤング賞の両方で自らが候補であることを宣言したようなもの」と、その好投ぶりを評していた。

「ナ・リーグのサイ・ヤング賞の候補に入っていると思います。ただし、新人王のほうは、難しいかもしれませんね」(前出・同)

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