蜃気楼のようにつかめそうでつかめない存在…全身白ずくめの娼婦「ヨコハマメリー」の謎めいた人生

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 その存在は知る人ぞ知るものでした。白いドレスに身を包み、大きなカバンを持って街を移動する。横浜駅近辺での目撃情報が相次いだことから、「ハマのメリーさん」はじめ数多の呼び名が付けられました。2006年に公開された映画「ヨコハマメリー」で広く知られるようになった彼女ですが、その人生は謎に包まれたまま。朝日新聞編集委員・小泉信一さんが様々なジャンルで活躍した人たちの人生の幕引きを前に抱いた諦念、無常観を探る連載「メメント・モリな人たち」。謎めいた人生を送ったメリーさんに迫ります。...

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