「立浪監督を批判した記者に、選手たちがこっそりガッツポーズ」 選手が監督を嫌う理由とは?

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 2011年に起きた中日の“ガッツポーズ事件”をご存じだろうか。

 当時、落合博満監督の解任を画策していた球団社長が、負け試合後にガッツポーズしたとされたもので、優勝決定後、握手を求めた社長を落合監督が無視したというオチまでついた。

 実は最近、ドラゴンズで“第二のガッツポーズ事件”が勃発した。

「球団史上初となる2年連続最下位の危機もあったなか、立浪監督の留任が発表されたのが9月15日。特にそれ以降、監督を批判する記事が増えているのですが……」

 とスポーツ紙記者が語る。

 16日には“機関紙”である中日スポーツが《続投決まった中日・立浪監督 まずすべきは“ミスタードラゴンズ”の看板を下ろすこと》と題し、〈この2年間の戦いぶりにほぼ全てのファンが落胆している〉〈どう見ても負けるべくして負けている〉など辛辣(しんらつ)な批評を掲載。

こっそりガッツポーズ

 これがきっかけとなって他メディアも追随しているというのだが、

「監督を批判する記事を書いた記者とすれ違う際などに、選手たちがその記者に向けてこっそりガッツポーズしているんですよ」

 どういうことか。

「不可解な采配から露骨な懲罰人事、果ては“令和の米騒動”まで、それこそ“この2年間の監督の独裁ぶりにほぼ全ての選手が落胆している”状態ですから」

 ちなみに、“令和の米騒動”とは、監督命令で球場内の選手用食堂から米飯が消えたことに選手たちが不満を漏らしている件をいう。

 記事を書いて選手から褒めたたえられるなら結構な話ではないかと思うのだが、

「そのガッツポーズを目撃した誰かが監督に告げ口して、選手が制裁を科されやしないか、とこっちは気が気じゃないんですよ。“第一の事件”があって以来、ドラゴンズはガッツポーズに過敏ですから」

 令和のガッツポーズ事件、はたしてそのオチは……。

週刊新潮 2023年10月12日号掲載

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