「小渕優子」選対委員長の“初陣”に暗雲 「後藤田」徳島県知事が野党候補に送った「必勝ポスター」

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自民県連との遺恨

 後藤田氏が広田氏の応援にまわった背景について、自民党関係者がこう語る。

「後藤田さんは2021年の衆院選で落選したが、敗因の一つが悪化した自民徳島県連との関係でした。19年の知事選で県連が5選を狙う現職知事を推薦したのに対し、後藤田さんは新人を推す“謀反”を起こした。その後も後藤田さんは県連をSNSなどで批判し続け、ついに県連側が自民党本部に“衆院選で後藤田を公認しないよう”要請する事態にまで発展した。結局、公認は得たものの、県連が自主投票を決めたことで、後藤田さんの選挙戦は非常に苦しいものになった」

 その時の遺恨に加え、知事就任以降、高い支持率をキープしていることも「強気」の理由に挙げられている。また東京で暮らす、妻で女優の水野真紀と別居生活を送っていることが幸いしているとの声も。

「水野さんが徳島入りしていないことで、過去の不倫騒動が蒸し返されることもなく、好感度の上昇に繋がっている」(前出・地元メディア関係者)

 当然、後藤田氏が「野党候補に肩入れしている」との情報は早くから自民党サイドにも伝わっており、“翻意”を促すために差し向けられたのが、先の内閣改造で党選対委員長に就任した小渕優子氏だったという。

小渕優子の回答

「5日に徳島市を訪れた小渕氏は、西内氏の出陣式で『絶対に負けられない』と訴えた後、徳島県庁で後藤田氏と面会しています。2人は00年の衆院選で初当選した“同期”であるだけでなく、同じ茂木派に属していたという共通項もある。要は後藤田氏を懐柔するのにうってつけの人物として、小渕氏に白羽の矢が立ったと聞く」(同)

 小渕事務所に後藤田氏と面会した目的や理由を訊ねたが、

「表敬訪問しました」

 と答えるのみ。一方、後藤田氏が「広田氏を支持している」との情報の真偽については、

「知事の政治活動に関してコメントする立場にありません」

 と回答した。

“ドリル優子”でも後藤田氏の固い意志は貫けなかったか。

デイリー新潮編集部

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