「小渕優子」選対委員長の“初陣”に暗雲 「後藤田」徳島県知事が野党候補に送った「必勝ポスター」

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 10月5日に告示された参院徳島・高知選挙区の補欠選挙がヒートアップしている。負ければ岸田文雄首相の描く解散総選挙の戦略にも影を落とすため、自民党は「必勝」を期すが、その前に立ちはだかるのは、意外にも“身内”の後藤田正純・徳島県知事だという。

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 参院補選は、秘書を殴打した元自民参院議員の高野光二郎氏の辞職に伴うもので、自民党にとっては告示前から“逆風”が予想されていた。実際、自民新人の西内健氏(56)に対し、野党統一候補の広田一氏(55)が一貫して優勢な状況を保っているという。

「9月に3回行われた自民党の情勢調査ではいずれも広田氏が支持ポイントで西内氏を上回り、最後の調査では8ポイント近くまで差を広げました。『岸田政権は驕りがひどすぎる』と訴える広田氏への支持は野党支持者だけでなく、自民支持の保守層にも広がりを見せています」(地元メディア関係者)

 そんな広田陣営をさらに勢いづかせる“事件”が9月に勃発――。今年4月に徳島県知事に初当選した自民前衆院議員の後藤田正純氏による「為書き」が、広田氏の後援会事務所に掲げられた写真がSNSで拡散されたのだ。

 いまや後藤田氏の“広田支持”は「地元では公然の秘密」(同)になっているといい、真相を確かめるため、当事者たちを直撃した。

「大変嬉しいこと」

 すでに削除されているものの、最初に「為書き」写真を自身のSNSにアップした高知県議は、広田氏の選対本部長も務める人物だ。その県議が写真をアップした経緯をこう話す。

「9月に後援会事務所に行くと、後藤田氏から寄せられた為書きがあったので、驚くと同時に非常に嬉しく思い、SNSに上げたというのが真相です。すでに削除したのはもう周知されたと判断したためです」

 為書き以外に、後藤田氏からの具体的な支援の有無を訊ねると「聞いていない」と答えたが、後藤田氏の「広田支援」情報に対する見解を訊くと、

「徳島の知事が(広田氏を)応援してくれるというのは大変嬉しいことです」

 と否定もせずに、感謝の言葉を述べた。

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