ジャニーズ枠のない今年の紅白歌合戦、代わりに出場しそうなアーティストの具体名 混乱なしで現場からは意外な声も
若年層の取り込みが優先
サザンが大トリとは、50代以上にとってはたまらないが、視聴率獲得のためには若年層の掘り起こしが必至と言われる。昨年はジャニーズ勢のみならず、人気バンドの「Saucy Dog」、ボーイズグループ「JO1」、男性7人組「BE:FIRST」、シンガー・ソングライターのVaundy(23)ら、若い視聴者を取り込むための初出場組がズラリと顔を並べていたが、今年はその流れがさらに加速しそうだという。
「『JO1』の弟分のボーイズグループ『INI』。毎年、紅白に多大な貢献をしているX JAPANのYOSHIKIがプロデュースしているグループ『XY』、そして今やエイベックスの稼ぎ頭になりそうな韓国の男性アイドルグループ『NCT』は選ばれるとみています」
と、先の関係者が続ける。
「『INI』は、『JO1』と同じくらい人気がある。『XY』は、今年デビューしたばかりでまだ実績はないのですが、“いきなり紅白”という偉業達成で話題を集めるのではないでしょうか。『NCT』は、複数のグループ内ユニットの融合体です。先日、東京・大阪の4公演で22万人を動員する人気ぶり。日本では日本人メンバーのユウタ(27)が人気を集めていますね」
そして、韓国でも人気を集めているシンガー・ソングライターのimase(22)も有力だという。21年12月にメジャーデビューするや、20代が注目するシンガーとなり、「NIGHT DANCER」はMVの総再生回数が1億回を突破し、話題になった。
とはいえ、そもそも、若者のテレビ離れが加速しているこのご時世、なぜNHKは若い視聴者層の取り込み、さらに、番組前半の第1部、後半の第2部の平均世帯視聴率にこだわるのだろうか。
「NHKの経営幹部の頭には、民放のように見逃し配信の再生回数が…などという考えはなく、視聴率が一番なんです。民放各局では、見逃しの再生回数などもCMスポンサーが気にしますが、受信料収入と国の予算で成り立っているNHKは、視聴率が局内での唯一無二の評価基準です。往年の数字ではないにせよ、サッカーW杯やオリンピックなど、大きなスポーツイベントがない年は、その年度の年間最高視聴率を紅白は獲得することが多いので、いまだに視聴率にこだわっている」(放送担当記者)
ネット上では元SMAPのメンバーである「新しい地図」の稲垣吾郎(49)、草なぎ剛(49)、香取慎吾(46)の紅白“復帰”を熱望する声が高まっているが、このうちの1人は可能性がかなり高いようだ。
「香取がK-POPグループ『SEVENTEEN』とコラボした楽曲で、草なぎが主演したドラマ『罠の戦争』(フジテレビ)の主題歌『BETTING』が話題になりました。これまで、香取と同グループがコラボしての生披露はありません。なので、紅白で初の共演となれば話題を集めるでしょう。日本でも人気の韓国の『BTS』はメンバーたちが続々と兵役で入隊し、グループでの活動が休止状態です。その間、日本でも『SEVENTEEN』の人気は爆上がりで、9月に放送されたNHKの音楽番組『NHK MUSIC EXPO 2023』にも出演しました」(スポーツ紙記者)
ジャニーズ勢が出場できなくなることで、さぞや制作の現場は混乱しているかと思いきや、
「ジャニーズタレントがいないことで、企画の幅が広がる」
「ジャニーズ以外のグループのファンが、やっと見てくれる」
など、ポジティブに受け止める声が多いという。
「一部では、ジャニーズが2枠だけ出場との報道がありましたが、さすがにこの逆風でそれはないだろうし、ジャニーズも断るでしょう」(同)
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