「ワコール」塚本家令嬢の元妻に財産を奪われた!? レーシングカー製造「童夢」創業者の闘争
絶大な影響力
レーシングカーや自動車の設計製造で名を馳せた「童夢(どうむ)」。その創業者の林みのる氏(78)は長らく、離婚した元妻と財産をめぐる争いを続けてきた。元妻は、女性下着メーカー「ワコール」生みの親、故・塚本幸一会長の娘、洋子氏だ。
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林氏と洋子氏の結婚は1992年2月。だが1年半後には仮面夫婦状態となり、2013年4月に離婚した。林氏が、元妻への「恨み節」を打ち明ける。
「塚本家の影響力は京都では絶大です。塚本家から、“生活費を一切入れなかった”などと言い触らされ、多くの友人を失い、銀行にも取引を渋られるようになった。これ以上後ろ指を指されないようにするため、なにもかも表沙汰にし、元妻への反撃に転じることにしました」
林氏は3度目の結婚だった。
「義父の幸一さんから反対こそされませんでしたが、“お互いの財産は完全に分離しておくこと”と文書で誓約させられた。洋子の財産に関心はなく、一向に構わなかったのですが、皮肉にものちに、洋子が私の財産を収奪することになるとは思いも寄りませんでした」
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