【医師会ベッタリ大臣】武見敬三厚労相が「政治資金パーティー」の“隠蔽”で約5700万円の荒稼ぎ 利益率86%の“脱法的錬金術”とは

国内 政治

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不透明な収支

 政治資金規正法上、パーティーで20万円超を支払った団体等に関しては、政治資金収支報告書に記載することになっている。大口の購入者を明らかにすることで、政治資金の透明性を担保するためだ。

 ところが、武見氏のように「事業」で“パーティーもどき”を行ってしまうとその旨を記載しなくていいことになる。この手法は大口購入者を隠すことができる、極めて不透明な資金集めだといえるのだ。

 実際、20年以前の武見氏のパーティーで大口の購入者となっている団体はこの動画配信事業の会費をいくら支払ったのか。

 各団体の政治資金収支報告書で21年の敬人会への支出を見ると、

・日医連が四つの事業への会費として計200万円

・東京都医師政治連盟が四つの事業に会費として計450万円

・製薬産業政治連盟が四つの事業でのパーティー券購入費として計110万円

 など、本来なら記載されるべき多額の“パー券”を購入してもらっていることがわかる。しかし、これらの収入は敬人会の報告書には記載されていない。まさに、不透明な収支にほかならないのだ。

脱法的錬金術

 実は先に触れた4回の「動画配信事業」はホテルから配信が行われ、そこに直接招かれた参加者もいたのである。オンラインとリアルのハイブリッド型イベントもあったわけだ。

 その場合、報告書には実際に参加した者の収入分は正式に「政治資金パーティー」の収入として、オンライン分は「その他の事業」として記載しなくてはならない。ところが、武見氏の場合、すべてパーティーではない「事業」として記載されているのは前述の通りだ。

 これらの「脱法的錬金術」について武見事務所に質すと、

「ご指摘を受けた事業は、開催間近の感染拡大状況に鑑み、(中略)WEB配信事業型とすることに決し、(中略)4回の事業については、いずれも『その他事業』として収支報告書に記載しているところです」

 10月12日発売の「週刊新潮」では、同じく医師会とベッタリといわれる自見英子万博相のカネにまつわる数々の疑惑と併せて報じる。

週刊新潮 2023年10月19日号掲載

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