出汁が決め手の京風カレーに、中国料理店のカリー炒飯も…日本一の激戦区で開催される「神田カレーグランプリ決定戦」

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バラエティに富んだカレー

 そして、今年のグランプリ決定戦に出場する20店は下記の通り。

◆秋葉原 カリガリ
◆R スリランカ TOKYO
◆インド料理 ザ・タンドール
◆金沢ミルカツカレーおちゃのみず
◆cafe & dining jimbocho
◆カレー食堂 心 秋葉原店
◆カレー食堂 たんど~る
◆ガンディーマハル
◆Kitchen723
◆京風カレー おこしやす
◆タイ料理 ジャンピー
◆ターリー屋 神田西口店
◆中国料理 翠(すい)
◆T.dining
◆ハンバーグ専門店 松屋精肉店
◆BAR CAFE 三月の水
◆べっぴん舎・本店
◆ラホール 外神田店
◆Restaurant 1899 OCHANOMIZU
◆Restaurant Mari(レストラン マリ)

「今年は、20店舗中8店舗がグランプリ決定戦初出場です。カレーとひと口に言っても非常にバラエティに富んでいるのが神田のカレー店の特徴で、誇らしく思っています。過去に一度グランプリを獲得している『秋葉原 カリガリ』は、ルールで来年からグランプリ決定戦に出場できなくなるため、今回が最後の出場となります。2度目のグランプリを目指して大変意気込んでいて注目です。カリガリは、ココナッツを使用したスパイスカレーの人気店です」(神田カレー街活性化委員会の中俣拓哉委員長)

 2013年にキングオブコントを制した実力派お笑いコンビ「かもめんたる」の槙尾ユウスケさん(42)は、大のカレー好きとしても有名。愛が高じて前述の「カリガリ」で修業し、さらには店長まで務めあげ、2019年、のれん分け。「三軒茶屋カリガリ マキオカリー」をオープンさせ、現在4店を運営している。

九州で独自に進化したカレーも

「カレーは最高ですね。去年のグランプリ決定戦ではカリガリさんとコラボさせていただいて、テントの中でカレーを作っていました。結果は3位でしたが、表彰台にも立ちました。カレーは、心と体にいいと言われます。実際、スパイスの効能として、腸でセロトニンを生んでそれが脳にいって、幸福ホルモンを分泌させるとのこと。メンタルにも非常にいい食べ物です。今年のグランプリ決定戦も、テントの中でお手伝いをしているかもしれません。皆さんどうぞいらしてください」(槙尾さん)

 初出場店にも注目店はある。「R スリランカ TOKYO」は、福岡から進出してきた。「九州ランカ」というスリランカカレーが九州で独自に進化・変化したカレーが特徴。やはりココナッツを使い、サラサラのスープ状のカレーで勝負をかける。ほかに、インドカレーや金沢カレー、出汁を使用した京風カレー、チャーハンにカレーをかける中華店、ハンバーグ専門店のカレーなど注目に値する店は多い。

 それらの中で頂点に立つのはどのカレーか。

「その予想は本当に難しいですね。ただ、過去のグランプリ店を俯瞰すると、最大公約数的なお店が強い傾向があります。みんなが食べやすいとか、食べてうれしくなるような、万人受けするカレーが票を集めやすいですね」(中俣委員長)

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