警視庁は「ジャニーズ記者会見」をどう見ていたのか 告発を想定してのシミュレーションも
会社幹部らの刑事責任は?
「白波瀬氏は事務所のPR案件もタレントのスキャンダルも共に対応してきたので、ジャニー氏の性加害問題を知りうる立場にあっただろうとの指摘はありました。会見でも“なぜ白波瀬氏はいないのか?”と説明責任を求める声があがっていましたね」(同)
もっとも、
「事務所の関係者によれば、“白波瀬氏は上の言う通りに振舞っていただけ”で、“その責任を追及できるような強い証拠は望めないのではないか”との声もありました」(同)
他方、今回、事務所が廃業へと舵を切ったことも「当局にとっては大きい」のだという。
「社会的制裁を受け、被害者への補償を通じて責任を果たしていく姿勢を見せている点を考慮し、刑事責任を問うほどではないのではないかとの指摘もあるようです。法を超えて補償するとまで言っている点を考えても、警察が介入するシナリオに現実味はあまりないのでは。そもそも警察とジャニーズの関係は良好でした。ジャニーズタレントの人気・実力は絶大なものですから、警察の広報的な面では協力を仰いできた部分もあるようです。持ちつ持たれつと言うか、なれ合いと言うか……」(同)
大々的に捜査に乗り出しても、「結果」が伴わなければかえって批判を浴びる可能性もある。とはいえ、刑事告発を拒絶することもなかなか難しい。このあたりもシミュレートする必要があるようなのだ。
[2/2ページ]