紀子さまの「ご指導」で宮内庁の会見が迷走 悠仁さまのコロナご症状を“隠蔽”で記者会と皇嗣職大夫が“バトル”

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「連携が全く取れていない」

 先の関係者が明かすには、

「これまで、上皇ご夫妻のお風邪やご病気の際には、事細かなご症状の説明がありました。それはご夫妻の『国民にありのままを伝えてほしい』とのご意向をくんでのことですが、一方で秋篠宮さまは、今回の悠仁さまや佳子さまの感染や発症について“家庭内のことを大げさにしなくても”というふうに受け止められているのだと拝察いたします」

 そうしたお考えに基づくため、

「大夫もレク前の打ち合わせで“お熱についてはどう言いましょうか”などと切り出せない状況になっている。つまり、ご夫妻と皇嗣職、さらには庁全体との連携が全く取れていないのが現状なのです」(同)

 言うまでもなくそれは、先述した「宮邸改修ならびに佳子さま別居」問題にも通底する。先の記者は、

「紀子さまのお誕生日にあわせ、記者会ではあらためて改修工事に関する質問を提出しました。ところが頂いた文書回答は皇嗣職大夫の弁明をなぞったものに過ぎず、疑念が払拭されたとはいえません。われわれは秋篠宮さまのお誕生日(11月30日)に先立つ会見でも、この問題を質問に盛り込むことを視野に入れています」

 と、不信感をあらわにする。ここまで尾を引くのも、ひとえに役所が“虚偽で隠蔽(いんぺい)”を図った代償だというのだ。

プランナーが不在

 当の宮内庁に聞くと、

「悠仁親王殿下並びに佳子内親王殿下の御体調について説明したタイミングは、いずれも発症2日後で、解熱剤で熱を抑えている段階であり、『お熱が下がった』『快方に向かっておられる』とは、言い切れないような事情がありました」(報道室)

 象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院の河西秀哉准教授が言う。

「悠仁さまのご体調とは、公の性質を帯びつつもプライベートな面もあり、微妙な事柄だと思います。ただし今回のように単に『個人情報』を理由にその内容を詳しく説明しないといった手法は好ましくありません。秋篠宮家には広報全体をプランニングする職員が不在なのではないでしょうか」

 さらに加えて、

「宮内庁が国民との橋渡し役を意識しない限り、新設された『広報室』の発信力には何も期待できません」

 そう断じるのは、元宮内庁職員で皇室解説者の山下晋司氏である。

「悠仁親王殿下のご体調や佳子内親王殿下のお住まいについて国民に分かりやすく説明するなど、上手に橋渡しをして皇室への尊敬の念を損なわないようにするのも宮内庁の仕事です。秋篠宮ご一家のお気持ちはもちろん大切ですが、最近はそこに重点が置かれ『お気持ち絶対主義』になっているように感じます。宮内庁は行政機関の一員として国民意識にもっと目を向けるべきです。そもそも皇嗣職職員は、秋篠宮家の召使いではありません。必要な進言をしていかなければ、国民意識とのズレが大きくなっていくばかりです」

 自ら情報を遮断するなど、もっての外というわけだ。

週刊新潮 2023年10月12日号掲載

特集「宮内庁記者会も呆れ果て…『秋篠宮家』ご意向で『嘘』『情報遮断』の異常事態」より

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