不人気をよそにはしゃぐ「岸田首相」の大事な「おもちゃ」 永田町からは冷ややかな声が

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早期解散にメリットなし

「首相にとって耳に痛いことでしょうが、一応は自覚していると思いますがね」(同)

 つまり、早期解散にメリットはないというわけだ。とはいえ、今後に政権浮揚のきっかけが見いだせるかというとそんなこともなさそうだ。

「内閣支持率は30%台と低位安定。今後、支持率アップにつながるイベントがあるわけではない。首相は来年の自民党総裁選での再選を目指しており、それに絡めた解散時期をああだこうだと模索しているわけですが、議席を減らすどころか負けるくらいなら解散を回避するのは当然。あるいは強力な総裁候補がいないなら総裁選に再選したうえで、残り約1年となっている衆院議員の任期中に解散という選択肢もあるでしょう。それこそ、任期切れ直前のタイミングで参院とのダブル選なども取り沙汰されています」(同)

 今後も、解散風を岸田首相自身が吹かせ続けることになるのだろうか。

「その可能性は高いですね。やればやるほど効果は低くなっていくわけですが……。首相になって何をしたいというのが就任時には感じられず、それが2年経っても変わらないままなので、首相になること自体が目的だったのかもしれません。なりたいけどなかなかなれず、終わった人だと思われていたところでなれたタイプでもありますしね。権力の行使に酔っていると言われても仕方ないでしょう」(同)

 その酔いがさめる日はいつになるのか。

デイリー新潮編集部

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