不人気をよそにはしゃぐ「岸田首相」の大事な「おもちゃ」 永田町からは冷ややかな声が

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インパクトを最も実感

 今年6月の通常国会の会期末、解散風を吹かせまくった岸田文雄首相。うろたえた与野党を見て、ほくそ笑むような振舞いを見せていたという。そして今、10月20日の臨時国会召集を前にして、また新たに解散風を吹かせているというのだが、はたしてその本音とは?

「今年6月、岸田首相は政権幹部らとの対話の中で解散について言及し、それが報じられるなどして、解散の可能性がいろんなところで語られるようになりました。与野党含め、平然と受け取った者よりは動揺が走った者の方が多かったようですね。結果、懸案だった防衛費増額のための財源確保法などが成立したり、自民党内で対立が先鋭化すると見られていた次期衆院選小選挙区における『10増10減』をめぐる候補者調整などがスンナリ進んだりということがありました」

 と、政治部デスク。

「解散するかも・するぞ……という言葉のインパクトを最も実感したのが岸田首相だったのは間違いないでしょう」(同)

はしゃぎっぷり

「本当に解散しようとしていたかは本人以外、知る由もないのですが、首相の“はしゃぎっぷり”もまた永田町内では伝わっていて、“解散権をおもちゃにしている”との批判がつきまとっています」(同)

 10月20日に臨時国会の召集を控え、改めて解散風が話題になり、いくつかのメディアが報じてもいる。

「自民党の衆院の現有議席は261。過半数は233です。自民党がここ最近行った選挙区情勢調査の結果では現状維持に近い数字が出たとの報道もありました。さらにここに来て、増税ばかりを主張してきた方針を転換したかのように、減税に言及し始めたことも“選挙前のアメではないか”などと評するムキもあります」(同)

 実際、首相の本音や解散の可能性はどういったものなのだろうか。

「少なくとも年内解散はないと見ています。自民党の調査結果は現状維持なのかもしれませんが、岸田政権の不人気は根深いものがあり、下手をすれば自民党の過半数割れもあり得るでしょう。頼みの公明党・創価学会も世代交代や統一教会問題の余波を受け、勢いをそがれて行く一方。彼らの票なしには当落線上から転げ落ちる自民党候補は結構いるのです」(同)

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