フランスの国家的スキャンダルを描く問題作で主演の有名女優が感じたこと
フランスの国際派俳優、イザベル・ユペール主演の映画「私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?」が、間もなく公開される。ユペールが演じた主人公は実在の人物で、国家的スキャンダルをはらむ事件の内部告発者であり、性的暴力を受けながらも逮捕された。2012年に発生した事件を描くセンセーショナルな作品に、一体なぜ出演を決めたのか。リスクのある役に血を通わせたユペールに話を聞いた。
本作のベースになった事件は、世界最大の原子力企業「アレバ」(現オラノ)で組合代表を務めていたモーリーン・カーニーさんが、フランス電力公社(EDF)と中国の電力会社が交わした契約を内部告発したことに端を発する。...