朝ドラ「ブギウギ」開始でテレビマンが感じた不満 「朝ドラで何度も見た光景が…」
第109作目となるNHKの朝ドラ「ブギウギ」がスタートした。“ブギの女王”と呼ばれた歌手・笠置シヅ子(1914~1985)をモデルに、ヒロインの鈴子を趣里(33)が演じる。まだ始まったばかりだが、テレビマンに感想を聞いてみた。
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10月2日の初回視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)は16・5%と、前作「らんまん」の16・1%を超えた。民放プロデューサーは言う。
「『ブギウギ』の第3話までの視聴率を見ると、16・5%、16・2%、16・0%とやや下がり気味ですが、これは『らんまん』(16・1%、15・2%、15・3%)をはじめ近年の朝ドラと同様の傾向です。全体的な地上波離れやコロナ禍を経ての生活スタイルの変化、ネット配信などを考慮しても、及第点のスタートと言っていいでしょう」
もっとも、初回でいきなり既視感に襲われたという。
「初回は戦後間もない街頭の映像から入りました。笠置シヅ子がモデルということは分かっていたし、映像も東京だったとはいえ、また戦前・戦中・戦後の大阪を舞台に、大阪弁で描くのかと思いました。2020年後期の『おちょやん』(杉咲花)と全く同じです」
「おちょやん」のモデルは女優の浪花千栄子(1907~1973)なので、時代背景が被るのは仕方がない。
「朝ドラは、前期(4月〜9月)はAK(東京放送局)、後期(10月〜3月)はBK(大阪放送局)の制作ですが、19年後期の『スカーレット』(戸田恵梨香)をはじめ、18年後期の『まんぷく』(安藤サクラ)、17年後期の『わろてんか』(葵わかな)、16年後期の『べっぴんさん』(芳根京子)だって似たようなものです」
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