「みかじめ料1300万円」「睡眠導入剤の影響でカタギを刺す」 3代目弘道会と夜の街をめぐる2つの事件

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九州の暴力団の名前

 バーに到着したものの、眠気は覚めず舟を漕ぐような状態が続いたという。

「そうこうするうち隣に座っていた男性といつの間にか揉め始めた。そして、その男性が九州の暴力団の名前を出したことに腹を立てた小松舎弟が、ワインオープナーでその男性を刺したということのようです。客だと思っていたその男性が、バーの従業員だとわかったのは犯行後のことらしい。とにかく酒と睡眠導入剤とで朦朧とした状態で、小松舎弟はあまり多くのことを覚えていないと取り調べで主張したそうです」(同)

 覚えていないと訴えて不起訴というのもなかなかレアケースのようにみえるが……。

「どうやら被害者が組織の名をあげたというのがポイントだったとみられます。ヤクザ同士のいさかいとは言えないまでも、単にヤクザがカタギに手を出したという案件だとは警察もとらえなかったのではないでしょうか」(同)

 そもそも夜の街の治安を守るという建前でヤクザはみかじめ料を徴収してきた。しかしそれを支払った側が取り締まられ、またまったく抗争などとは関係ないところで傷害事件まで起こすという始末では、ますますその建前も通用しなくなるのではないか。

デイリー新潮編集部

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