スマホなんていらない! 「日本一有名なネットニュース編集者」が“ガラケー”をこよなく愛する理由

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オーバーホールしたワープロの広告が出ている

 こうして超少数派になると不思議なのだが、なぜか「あなたがスマホを持っている姿を見たくない。最後まで替えないでください」と言い出す人が出てくる。この心理を考えると、私のようなオッサンがピンクのかわいいガラケーを必死に打っている姿を見ることにより、「アナログ人間がいて少し安心した」という気持ちになるのでは。あとは上記のような私が述べたスマホ不要論の根拠に直面する状況に辟易しているものの、自分はもはやガラケーに戻れないから、勝手に期待をしているのでは、と思っている。いずれにしても、他人が使う機器に流されず、自分が快適な機器を使えばいいだけである。雑誌では未だにオーバーホールしたワープロの広告が出ているがそんなものである。

中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)
1973(昭和48)年東京都生まれ、佐賀県唐津市在住のネットニュース編集者。博報堂で企業のPR業務に携わり、2001年に退社。雑誌のライター、「TVブロス」編集者等を経て現在に至る。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『ウェブでメシを食うということ』『よくも言ってくれたよな』。最新刊は『過剰反応な人たち』(新潮新書)。

デイリー新潮編集部

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