新庄劇場シーズン3の秘密兵器に 台湾の至宝・18歳「孫易磊」を日ハムが獲得した全内幕

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練習でも“魅せる”こと

「今季の戦力としての収穫は、フリーエージェントの人的補償で獲得した田中正義(29)をクローザーとして確立させたこと。ソフトバンク時代の田中はケガも多かったですが、日本ハムでプロ初セーブを挙げました。リーグ4位の25セーブを挙げ、自信を持って投げ込んでいます」(前出・地元メディア)

 スン・イーレイが「第2の田中」となれば、台湾からのツアー客もエスコンフィールドに大挙してくるかもしれない。

 万波中正(23)が本塁打王争いに加わり、清宮もエラーは多いが、3割4分台の出塁率を残している。このまま清宮たちが成長すれば、「シーズン3」も最下位なんてことは絶対にないだろう。

「秋季キャンプが従来の沖縄ではなく、エスコンフィールドで行うことが明かされました。新庄監督のたっての願いで、本拠地球場でエラーをしてしまったのだから、その球場で練習しなければ、との持論です」(前出・同)

 さらに新庄監督は「皆さん、球場のほうに足を運んで選手にゲキを飛ばして下さい。レストランも売店もショップもオープンしてます。ランチがてらに」と言って、取材陣を笑わせた。しかし、チーム関係者の一人がこうも語っていた。

「監督の理想は練習でも魅せること。外野ノックなら、地面を這うような低い返球と、中継役に立った内野手の素早い動き。内野ノックなら華麗なフットワークと強肩でファンを唸らせる野球を目標としています。つまり、練習でもファンを魅了するチームを作ろうとしています」

 今季の新庄監督はベンチからグラウンドを見つめることが多かった。「選手が目立つのがいちばんだから」とし、1年目のパフォーマンスを封印していたのだが、若手の成長と台湾の至宝を得たことで、自信を秘めているのかもしれない。

「もう、ガンガン行きますよ、来年は!」

 この言葉は、「新庄劇場シーズン3“魅せる野球”」の予告でもある。

デイリー新潮編集部

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