阿部巨人が狙うFAの目玉、オリックス「山﨑福也」 セ・リーグ向きの選手と言われる根拠
セに向いているもう一つの理由
確かに、大竹以上にセ・リーグ向きの投手ではないだろうか。6月16日のヤクルト戦、山﨑は先制の適時打を放ち、7回の第3打席でも野手顔負けの流し打ちでマルチ安打を記録している。日大三高時代のことだ。センバツ甲子園ではエースとして好投を見せたが、5番打者として出場し、計13安打の大会タイ記録をマークしている。当時、「バッターで!」と指名を示唆するスカウトもいたという。投手も打席に立つセ・リーグで光るタイプでもあるのだ。さらに、山﨑と巨人には意外な接点があるという。
「山﨑の父・章弘氏(62)は、元巨人の選手で、捕手と内野手でした。20、21年は巡回コーチとして若手を指導しています。指導熱心で、秋広優人(21)や中山礼都(21)は新人時代に見てもらったんじゃないかな。現役引退後は日本ハム中日の他、独立リーグの指導にも熱心でした。22年以降は、兵庫県で女子チームの指導に当たっています」(前出・同)
三軍制の巨人では慢性的な指導者不足に陥っており、「誰か良い人がいたら」と挨拶代わりに話すチーム関係者も多い。そうしたやり取りのなかで章弘の指導の熱心さを知り、巡回コーチを依頼したのだという。
父親の存在も大きなカギとなりそうだ。