ジャニー喜多川氏の名前がクレジットから消え… ジャニーズ舞台で次々と起こる“異変”、東山社長は「“おわび行脚”で稽古に集中できていない」

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舞台のタイトルも変更に

 最近は公演内容にも影響が出始めている。

「12月の帝劇公演は、A.B.C-Zのメンバーが主演する舞台『ジャニーズ伝説』が予定されていました。1962年のジャニーズ事務所の創業とともに結成されたアイドルグループ『ジャニーズ』のメンバーと、ジャニー喜多川氏の奮闘を描いた作品で、過去には7回上演されています」

 事務所にとって思い入れのある舞台の一つというが、

「このほど『ABC座』というタイトルのショーに差し替えが発表されました。経営陣が社名変更を表明したいま、創業者の性加害を想起させかねないタイトルの作品は避けるべきだ、との判断が働いたようです」

“おわび行脚”で稽古に集中できず…

 割を食ったのは、年内でタレント活動から退く東山社長の主演舞台も同様だ。

「10月8日に渋谷・パルコ劇場で初日を迎える『チョコレートドーナツ』という舞台がそれ。2012年に公開された同名のアメリカ映画の舞台化で、日本では2年前に宮本亞門(65)が演出しました。今回はその再演ですが、東山の44年の芸能生活の最後を飾る作品になる見込みです」

 舞台は1979年の米ウェスト・ハリウッドで、東山が演じるのは、女装してステージで踊るゲイのショーパブダンサー。そのパートナーで、同性愛者であることを周囲に隠し続ける男性検察官と、育児放棄されたダウン症の少年との絆が実話をもとに描かれる。

 前回はコロナ禍の影響で、上演回数が制限された。舞台関係者が後を引き取る。

「東山さんはそれが心残りだったようで、今回の再演について“もう一度チャンスを頂けてありがたいです”と意気込みを語っていました。ところが、ジャニーズ事務所を足元から揺さぶる今回の事件のあおりを受けて、思うように稽古に集中できずにいるんです」

 それもそのはず、

「日々、数百人ともいう被害者のもとに足を運ぶ“おわび行脚”の傍ら、タレントの起用に及び腰になっているテレビやラジオ局、スポンサー企業、広告代理店などを回っています。慣れない社長業に忙殺されて、肝心の舞台稽古に割く時間は限られていますよ」

 ヒガシの東奔西走は、しばらく続きそうだ。

週刊新潮 2023年10月5日号掲載

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