認知症の“85歳妻”を絞殺した80歳夫 発覚が遅れたら「容疑者も自殺していたかも…」 事件の裏にあった「ワンオペ介護」と絶たれた“最後の希望”

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「介護に疲れ、耐えられなかった」――。80歳の夫はなぜ、長年連れ添った85歳の妻をみずからの手で殺めたのか。悲劇の背景を取材すると、認知症の妻を献身的に支える孤独な“エンドレス介護”の実態と、妻への隠せぬ深い愛情の痕跡が見えてきた。

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 10月3日、警視庁成城署は都内世田谷区に住む吉田友貞容疑者(80)を殺人容疑で逮捕。1日の夜11時頃、自宅アパートの寝室で、妻(85)の首を電源コードなどで絞めて殺害した疑いだった。

「吉田容疑者は取り調べに対し、『手とコードで首を絞めて殺しました』と容疑を認めています。...

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