「西武・山川」に高まる同情論で今後の選択肢は?
9日からのフェニックス・リーグで実践復帰
知人女性への強制性交の疑いで今年5月に書類送検され、8月に嫌疑不十分で不起訴処分となった西武・山川穂高内野手(31)。球団は9月4日、「無期限で公式戦への出場停止」処分を発表した。球界では山川への同情論も高まる中で、山川はどうするのか?
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山川は一連の騒動が露見して以降は、3軍で練習を続けてきた。無期限出場停止処分が科された後、球団は秋季教育リーグの「みやざきフェニックス・リーグ」(10月9~30日、宮崎県内)の場で実践復帰を用意した。
「フェニックス・リーグは公式戦ではありませんから、当初から球団もそのあたりでの実践復帰を想定していたのでしょう。山川は5日に会見して一連の騒動について謝罪しました」
と、運動部デスク。
「2021年、日ハムにいた中田翔がベンチ裏で同僚に暴行して無期限出場停止処分を受けたことがありました。その際に処分などのベースとなったのが、統一契約書の第17条(模範行為)でした」(同)
西武の考え
そこには、こうある。
《選手は野球選手として勤勉誠実に稼働し、最善の健康を保持し、また日本プロフェッショナル野球協約、これに附随する諸規程ならびに球団の諸規則を遵守し、かつ個人行動とフェアプレイとスポーツマンシップとにおいて日本国民の模範たるべく努力することを誓約する》
デスクによると、
「西武はNPB(日本野球機構)内でも特にコンプラ順守に注力し、2月のキャンプ中には弁護士を招いて研修を行うなどしてきました。球団としては裏切られた思いで、“国民の模範”とはなり得ない振舞いをしたと見ているのでしょう。もっともその一方で、騒動後の山川の生活ぶりを一応は評価してもいるようです。大方の予想通り不起訴になり、球界内の同情論も高まってきた。プロ野球選手会は、”静かに見守って欲しい“と山川の復帰を後押しする旨の声明を出しています。今後、女性側が検察審査会に申し立てを行ったり民事で訴えたりする可能性もありますが、山川にかけてきた制限を徐々に緩めようとしている印象です」(同)
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