“リーグ戦の真っ最中に主力メンバーが泥酔して…”「立教大学野球部」謝罪会見でも明かされなかった「タクシー乗り逃げ事件」
「今回の部の対応にはあきれるばかりです」
「つらい思いをしている学生に対して、大学は心から申し訳なく思っております」
【写真を見る】歯が折れているのに「処分は適切だった」と言い張る溝口監督
9月30日に開かれた緊急会見の席上、立教大学の長野香広報課長は神妙な面持ちでそう陳謝した。発端となったのは、「週刊新潮」(9月28日発売号)が報じた同大野球部の“不祥事”の数々である。
当該記事では以下のような悪質な問題が白日の下にさらされた。野球部の主力選手が下級生たちを仰向けに寝かせ、立てたバットを額に向けて倒すという“遊び”を行い、そのバットが2年生部員の口に当たって前歯の1本が欠けた“事件”。さらに、上級生部員数名が10代の1年生部員に喫煙を促し、その様子を撮影して「拡散されたくなかったらカネを貸せ」と脅迫した“事件”も――。
立教大野球部は、前者の加害選手については「悪ふざけだった」と認定して処分なし、後者についても被害者と同等の処分を下すなど、事実上のもみ消しを行っていた。だが、“事件”の詳細を「週刊新潮」が報じたところ、大学側は冒頭の緊急会見を開き、野球部の部長と監督と4年生部員は当面の間、公式戦の活動を自粛すると発表したのだ。
これに対して、「今回の部の対応にはあきれるばかりです」と憤るのは、現役野球部員の保護者の一人である。
「この9月、秋のリーグ戦の前に恒例の『父兄会』があったんです。部長も出席して“夏のキャンプも頑張ったので応援してください”なんて言っていましたが、その裏でこんな問題を隠していたんですからね。裏切られた気持ちですよ」
「試合をなめているとしかいいようがない」
長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督を筆頭にそうそうたるOBを輩出し、東京六大学野球の“名門”と呼ばれる立教大学野球部。だが、近年、部の規律は緩みっぱなしだったようだ。実際、関係者の間で問題視されているのは、先の不祥事だけにとどまらない。
さるOBによれば、
「昨年には、当時のある主力メンバーによる“タクシー乗り逃げ”事件も起きています。彼は泥酔した状態でタクシーに乗車し、寮に帰宅。しかし、料金分の持ち合わせがなかったので、車を待たせたまま部屋に戻り、そのまま寝てしまった。翌日、タクシー会社から大学に連絡が入ったことで発覚しました。問題はその時期です。この件が起きたのはリーグ戦の真っ最中だった。そんな時期にチームの中心メンバーがそこまで泥酔するなんて、試合をなめているとしか言いようがない。結局、彼は謹慎処分となりました」
次々と浮上する若気の至りでは済まされない名門野球部の不祥事。10月5日発売の「週刊新潮」では、野球部の寮で起きた“盗難事件”や10代部員の喫煙問題など、会見では明かされなかった“余罪”について詳報する。