インバウンド景気で予想外の恩恵を受けた関西の都市とは? 統計データで分かった「勝ち組」と「負け組」
コロナ禍において落ち込んでいた外国人観光客のインバウンド需要。しかし、今年に入り、急速に以前の勢いを取り戻しつつあるようだ。東京の銀座や浅草、大阪の道頓堀、京都の祇園や清水寺などは海外からの旅行者で賑わい、すでにコロナ前の状態にまで回復したかにも見える。
一方で、このインバウンド需要をめぐり、都市間における「勝ち組」「負け組」の格差が徐々に広がっているという。京都大学名誉教授で、京都に半世紀以上かかわってきた経済学者の有賀健氏は新刊『京都―未完の産業都市のゆくえ―』(新潮選書)(新潮選書)で、大阪・京都・神戸の関西3都市のインバウンド効果について興味深い分析をしている。...