「バットで歯を折り…」「未成年に喫煙させ、“拡散されたくなかったらカネ貸せ”」 立教大学野球部で起きていた暴行、強要事件の真相

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「活動停止になってもおかしくない悪質な事例」

 ここまでいくと、放置した大学の責任は重いと言わざるを得ないが、さて、当事者は何と言うか。

 部長の金子明雄教授に聞くと、

「大学に聞いてほしい」

 と逃げの一手だけれど、

「処分は適切だったと思っています」

 と、なおも言うのは、溝口智成監督である。

「部だけではなく、大学側も双方から聞き取った上で事実認定し、処分を決めました。私が黙認したということもありません」

 が、なぜ第三者に聞き取りしなかったのかと問うと、

「確かにその余地はあったのかもしれませんが……」

 と口ごもり、その後も続いた暴行については、

「初めて聞きましたし、信じられません」

 立教大学広報課は、

「部を中心に当該学生への処分と指導、再発防止を行ってまいりましたが、大学としても重く受け止め、さらなる調査を行い、厳正な処分と指導を行い、再発防止を図っていきます」

 と回答した。

「本来、部が活動停止になってもおかしくない悪質な事例です」(安藤弁護士)

 以上が自由・洗練というイメージの厚化粧が剥げた、“暴力もみ消し”の一部始終――。

 名門の名が泣く、としか言いようがない。

週刊新潮 2023年10月5日号掲載

特集「名門ブランドに傷が…『長嶋茂雄』も泣いている 『立教大野球部』が『バットで歯折』『喫煙脅迫』もみ消しで汚された『セントポール』」より

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