「バットで歯を折り…」「未成年に喫煙させ、“拡散されたくなかったらカネ貸せ”」 立教大学野球部で起きていた暴行、強要事件の真相
「活動停止になってもおかしくない悪質な事例」
ここまでいくと、放置した大学の責任は重いと言わざるを得ないが、さて、当事者は何と言うか。
部長の金子明雄教授に聞くと、
「大学に聞いてほしい」
と逃げの一手だけれど、
「処分は適切だったと思っています」
と、なおも言うのは、溝口智成監督である。
「部だけではなく、大学側も双方から聞き取った上で事実認定し、処分を決めました。私が黙認したということもありません」
が、なぜ第三者に聞き取りしなかったのかと問うと、
「確かにその余地はあったのかもしれませんが……」
と口ごもり、その後も続いた暴行については、
「初めて聞きましたし、信じられません」
立教大学広報課は、
「部を中心に当該学生への処分と指導、再発防止を行ってまいりましたが、大学としても重く受け止め、さらなる調査を行い、厳正な処分と指導を行い、再発防止を図っていきます」
と回答した。
「本来、部が活動停止になってもおかしくない悪質な事例です」(安藤弁護士)
以上が自由・洗練というイメージの厚化粧が剥げた、“暴力もみ消し”の一部始終――。
名門の名が泣く、としか言いようがない。
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