「バットで歯を折り…」「未成年に喫煙させ、“拡散されたくなかったらカネ貸せ”」 立教大学野球部で起きていた暴行、強要事件の真相

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 東京六大学野球の名門「立教大野球部」で、上級生による部員の暴行・脅迫加害が起きていた。しかも処分は大甘で、その後も悪しき体質は変わっていないという。偉大なるOB「長嶋茂雄」が知れば泣く。汚された「セントポール」ブランド――。

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 長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督は脳出血で昨年9月に救急搬送され、現在も入院中。もっともリハビリは順調に進み、時に東京ドームに姿を見せているというから、退院の日も近そうだが、ミスターにとって病室から見る今秋の風景は、いつもより憂いの色を濃くしているに違いない。

 ジャイアンツは今年もBクラスに低迷。古巣の不振に居ても立ってもいられない――そんな心境だろうが、もうひとつの“古巣”の現状を知れば、憂鬱にも拍車がかかるか。彼をスターへと育んだ母校・立教大野球部で暴行事件が相次いでいるのだから――。

華麗なるOBの系譜

 立教大学野球部は東京六大学野球の名門といわれる。法政、明治、早稲田、慶應の各大学がリーグ戦で40回前後の優勝回数を誇るのに対し、立大は13回。東大のゼロ回は別としてお世辞にも強豪とはいえないが、その売りは、セントポールの愛称で知られる自由な校風と、華麗なるOBの系譜にある。

 豪打の景浦将、阪急や近鉄を率いた名将・西本幸雄、“親分”の名で親しまれた大沢啓二、日本シリーズで4連投4連勝の杉浦忠――。みな球史に残るビッグネームだが、一人名を挙げるとすればもちろんミスターだ。砂押邦信監督に「月夜の千本ノック」で鍛えられた長嶋は、当時の六大学本塁打記録を樹立。神宮の森のスターとなり、その後の歩みは記すまでもないだろう。長男・一茂も同大の門をたたき、ドラフト1位で球界入りを果たしている。

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