「秘書にスピード違反を強要」「公選法抵触疑惑の戸別訪問」… 加藤鮎子こども政策担当相のパワハラ、違法行為を元秘書らが告発!
公選法違反スレスレの戸別訪問
議員の資質を疑われかねない極め付きの行動は、秘書と行う「戸別訪問」だ。先の元秘書がささやく。
「戸別訪問は選挙が近づいてくると、かなり力を入れて行っていました。選挙区内の住宅街、山間部含めてさまざまな場所まで足を運び、本人は“近くまで来たので、ごあいさつに寄りました。皆さんのために頑張りますので、よろしくお願いします”と握手するんです。訪問先は後援会員ではない世帯で、地域の後援会員が一緒に回ります。その後援会の人が“この地域は加藤さんを応援している人が少なくて”などと説明していました。相手が不在だと名刺を投函して帰ります。鮎子さんは“戸別訪問は法律上、グレーだけど、バレた時は訪問先が後援会員です、とか言っておけば大丈夫”と話していましたね」
だが、選挙期間内外にかかわらず、戸別訪問は公職選挙法で禁止されている。山形県選挙管理委員会によれば、
「戸別訪問では投票依頼など投票に関わることが目的だった場合に違反になります。状況によっては直接的に“私に投票してください”といった依頼をしなくても、言外にそうと取られる訪問だった場合、公選法に違反する可能性があります。重要なのは、訪問した目的が何か、という点です」
鮎子氏の場合、来たる選挙を明らかに意識した、自身に票を振り向けるための後援会員ではない有権者への訪問だ。公選法に抵触する可能性は十分にある。
そこで加藤鮎子事務所にスピード違反、戸別訪問などについて問うと、
「法定速度を超えてスピードを出すような指示をしたことはありません。(戸別訪問は)日々の政治活動として、地域の声を収集するために地元の方に案内していただいて(中略)さまざまな意見を拝聴することはありますが、選挙違反に該当するようなことはしておりません」
10月5日発売の「週刊新潮」では、地元でのさらなる悪評や、秘書に放った衝撃のパワハラ発言などについて詳しく報じる。
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