「パワハラ気質で、あだ名は“荒波”」 ジャニーズ批判で注目のサントリーHD・新浪社長の素顔を周囲が明かす「お気に入りの女性社員を秘書にして結婚したことも」
出世できた理由とは?
信念はないが空気は読める男、新浪剛史。その人格はいかに形作られたのか。
新浪氏は神奈川県横浜市の出身。両親と弟の4人家族で、その弟は現在、東京女子医大教授で心臓外科医を務めている。横浜港で荷役の会社に勤めていた父親について新浪氏は、〈いつも酒と海の匂いがした〉(「文藝春秋」17年3月号)と振り返っている。
地元の中学校時代からバスケットボールを始め、横浜翠嵐(すいらん)高校在学時には国体の代表に選ばれたこともあるスタープレーヤーだった。その後、慶應大学経済学部に進み、就職先として三菱商事を選んだのは、「一番人気のある会社だから」との理由である。現在までとんとん拍子で「スーパーサラリーマン」の階段を駆け上がってきた新浪氏だが、やはり強い信念を持ってスタートラインに立っていたわけではなかったわけだ。そんな彼が出世できたのは、
「本当に偉い人に気に入られてかわいがられるのです。10歳上くらいの先輩には生意気だ、と言われてよく思われないのですが」
と、三菱商事出身の経済評論家、山崎元(はじめ)氏は言う。
「彼は隙を見せることを厭わず、大きな理想を語ったりするのですが、そういうところが、偉い人からすると、俺の若い頃に似ている、無茶もするし危なっかしいところもあるが、若い頃俺もそうだった、といった印象を抱かせるようです」
不可解なほど触れられない「妻」
無論、出世を勝ち取るにあたり、人知れず努力したことも間違いない。そんな新浪氏の成功譚は多くの雑誌などで取り上げられ、第三者が好意的に取り上げた著作も世に出ている。だがそれらの資料の中には、彼が父母や弟について言及した部分はあるものの、「妻」に関しては不可解なほど全く触れられていない。先述した通り、彼は今年春、結婚制度に疑問を投げかける発言をしている。その背景を探る意味でも以下、知られざる「結婚歴」に触れながら彼の歩みをたどってみたい。
1人目、2人目の妻
「新浪氏に4度の結婚歴があることは彼の周囲ではわりに知られています。ただし、全員と入籍したかは分からず、内縁関係のまま別れてしまった相手もいるかもしれません」
と、新浪氏の知人の一人。
「最初の結婚は三菱商事に入社してからそれほどたっていない頃だったと思います。相手は同じ三菱商事の同僚。しっかりしていて感じの良い人だったので、比較的早く別れることになったと聞いて、別れちゃうのか、と思ったのは覚えています」
新浪氏が社内留学制度を使って米ハーバード大に留学したのは29歳の時。2年でMBA(経営学修士)を取り、帰国している。
「新浪氏が1人目と結婚・離婚したのは留学の前で、留学を終えて帰国してから2人目と結婚しているはずです。2人目の相手は大手航空会社のCAです。彼が30代の時ですね。ただし、しばらくしてその人とも別れることになった。別れる時、お金をたくさん払わなければならなかった、と聞いたことがあります」(同)
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