「お金が入った封筒を渡され…」 土屋品子復興相に選挙スタッフへの“裏報酬”疑惑が! 「政策担当秘書」と“男女の関係”と地元ではうわさに
“裏報酬”疑惑
9月24日、当の土屋大臣は春日部市内のビルの一室で後援者との集会を開いた。
埼玉県警による物々しい警備の中、黒塗りの車で現れた土屋大臣に問題の公設秘書の勤務実態を尋ねると、
「ちゃんとやっています!」
吐き捨てるようにそう叫ぶと、会場へ吸い込まれていった。
実は土屋大臣にはほかにも知られざる重大な疑惑がある。自身の選挙スタッフへの“裏報酬”だ。
土屋大臣が8期目の当選を果たした21年に提出された選挙運動費用収支報告書を閲覧し、選挙スタッフへの報酬をチェックすると、多くの人がボランティアで参加したことがわかる。例えば、Aさんというスタッフには報告書上、選挙運動という区分で2千円の「労務報酬」が支出されている一方で、収入の部では同じAさんが寄付という形で同額を納めており、備考には「労務無償提供」とある。このような会計処理を行っているスタッフが60人以上も確認でき、彼らはウグイス嬢のような車上運動員ではなく、事務所などで単純作業を行う「労務者」とみられる。
ベテラン秘書が解説する。
「労務者にも報酬は払えますが、帳簿上、収入と支出の額を一致させて、プラスマイナスゼロにし、選挙運動費用収支報告書に記載しているのでしょう。つまり、ボランティアです」
「封筒を渡されたんです」
ところが、報告書のボランティアスタッフを訪ね、取材を重ねていくと、「報酬をもらった」という人物が複数確認できたのだ。
例えば、春日部市に居住し、先の衆院選でボランティアとして従事した女性スタッフはこう証言する。
「2年前の選挙中に1度だけ、ボランティアのつもりで私は伺いました。ただ、その時に秘書の方から、“ご協力ありがとうございました”と、封筒を渡されたんです。金額ははっきりと覚えていないけど、1万円にいかないくらいの額だったと記憶しています。私は“結構です”と申し上げたのに、“そういう意味じゃありませんから”と言われまして……。領収書を切ったかは覚えていません」
また別のスタッフも、
「土屋さんの自宅の敷地内には2階建てのプレハブ小屋が立っており、選挙期間中はそこが事務所になって、行ける時にお手伝いに行っています。お客様にお茶出しをしたり、受付に立ったり、などですね。お手伝いに行くと、いくらかの手当を頂きます。手伝う時間によって金額も変わってきますよ」
報告書を確認すると、このいずれの選挙スタッフに対しても、報酬を支出したという記述は見当たらない。
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