「お金が入った封筒を渡され…」 土屋品子復興相に選挙スタッフへの“裏報酬”疑惑が! 「政策担当秘書」と“男女の関係”と地元ではうわさに
3人目の娘のように…
この秘書は義彦氏、栞氏夫妻に大層気に入られていた。支援者が続ける。
「彼女は大変、料理が上手でして、義彦さんの食事を作ったり、邸宅の掃除をしたり、ひっきりなしに訪れる来客に対応したりなどで、重宝されていました。桃子さん、品子さんに続く3人目の娘のようにかわいがられ、義彦さんが亡くなった後も、高齢になった栞さんの身の回りの世話もしているのです」
近隣住民によれば、
「広大な敷地の中で、土屋家が飼っている黒い大型犬をお手伝いさんがよく遊ばせています。日中はいつも自転車に乗って買い物に行かれていますね」
これだけだとただのお手伝い、家政婦にすぎないが、秘書としての業務も少ないながら行っているという。
「土屋家の公私にわたるカネの管理をしています。ほかの秘書の経費精算や、政治団体への寄付金の管理などもしています」(後援会関係者)
秘書の兼職届を提出していない
確かに、土屋大臣の資金管理団体や自身が代表を務める政党支部の報告書を確認すると、事務担当者に彼女の名前がある。問題は国から支給される給与だ。
「いくらかは土屋家にバックしているんじゃないか。家賃もあるし、電気代だってかかるでしょう」(同)
そもそも彼女は土屋大臣が初当選した96年に公設秘書に就任している。2000年代前半、一時、彼女と入れ替わるように公設秘書になったのが、現さいたま市長の清水勇人氏。
その清水氏に聞くと、
「20年ほど前の話ですからわかりません」
とはぐらかすも、清水氏が県議選に出馬する03年には彼女が公設秘書へと戻っている。
だが、長きにわたる公設秘書と家政婦の二足のわらじは、看過できない事案を抱えていた。土屋大臣が衆議院に提出している秘書の兼職届を確認すると、この秘書についての届け出が見当たらないのだ。
秘書の兼職に関しては、「国会議員の秘書の給与等に関する法律」で定められている。秘書の兼職は原則禁止されており、当該議員が許可した場合のみ、届けを出した上で認められる決まりだ。
衆議院議員課の担当者は、
「たとえ個人事業主の家政婦であっても、秘書以外の『他の職務』になりますので、当然、兼職届を提出する必要があります」
報酬の有無にかかわらず、届けを出していないのであれば同法違反。最近では日本維新の会の国会議員秘書が市議と兼職しながら、届けを出していないことが明るみに出て、大きな問題へと発展した。
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