久々の「野島テイスト」に歓喜! 「何曜日に生まれたの」の不穏で不道徳な面白さ

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 混沌の平成初期、世間をざわつかせたドラマの名手といえば、脚本家・野島伸司だ。視聴者の好みがくっきり分かれるインモラルな描写に衝撃の展開。ハレーションが大きいせいか、民放キー局は次第に及び腰に。世間にこびたハートフル系ドラマしか許さず、野島的要素を削った結果が大爆死。野島は深夜枠や配信へと河岸を変え、虎視眈々(たんたん)と英気を養ってきた、そんな印象(いや、勝手な想像だけど)。

 個人的にはひそかに見守ってきた。「兄をガチャで選ぶ」とか「彼氏をローンで買う」とか、パパ活の背景や女子の近すぎる友情、マッチョなガテン系男とマグロ令嬢など、ちょいちょい平成初期の毒の残滓を感じさせる「野島味」を愛でてきた。...

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