社名変更しても今から消せないグループ名 「あおい輝彦」がいたアイドルグループ「ジャニーズ」の知られざる5年間

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当時から性加害問題

「元々はジャニーズが最初に所属した新芸能学院の名和太郎代表(1929~2000)が、所属中の授業料やスタジオ使用料、宿泊費、食費など計270万円を求めて、ジャニー氏を訴えた裁判でした。ところが、なぜジャニー氏が新芸能学院を出て行ったのかを追求するうちに、事件は思わぬ方向に発展したのです」

 当時の記事にはこうある。

《「ジャニーズの4人が学院から出て行った直接の事情はワイセツ行為です」(中略)こんなショッキングな証言が出たりして、“ジャニーズ裁判”はすでに3年ごし、東京地裁で争われてきたが、遂にこの9月11日、16回目の公判で当のジャニーズの4人組が初めて証言台に立たされた》(女性自身:67年12月7日号)

「もちろん、彼らの証言はジャニー氏の行為を否定するものでした。しかし、この年の12月31日をもってジャニーズは解散しました。解散までに出したシングルは15枚でした」

 判決は翌年に下された。

《被告・喜多川ジャニーは、原告(名和太郎新芸能学院代表)に対し、金61万4千819円(その他)を支払え。(中略)証人・喜多川メリー(注・ジャニー喜多川氏の姉)および高橋純子(名和太郎氏の妻)の証言によると、被告・喜多川ジャニーが被告・中谷ら(ジャニーズのメンバー青井輝彦、中谷良、真家ひろみ、飯野おさみ)四名のうち、だれかにワイセツ行為をしたとかは、(中略)被告・青井輝彦らを尋問の結果、その認定を左右できる証拠はない……」。/さる10月3日、4年越しに東京地裁で争われていた、いわゆる“ジャニーズ裁判”に判決がくだった。》註:原文ママ(女性自身:68年10月21日号)

「ジャニーズはレコードデビューからわずか3年の活動でしたが、当時早くもジャニー喜多川氏による性加害は、事実認定こそされなかったものの関係者の間で問題視されていたのです」

 ジャニーズ事務所やジャニーズJr.の名前を変えても、同社の第1号アイドルであるジャニーズの名を消すことはできない。あおい輝彦は今、どんな心境なのだろうか。

デイリー新潮編集部

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