1人50万円で政治家に「スピーチ研修」を売る29歳女性社長の正体 「一部は税金で賄われる」
議員の質がダメ
藤田文武幹事長(42)に話を聞くと、
「議員の質とか、そういうものについて、ダメなんじゃないか、乱造なんじゃないかと言われるんです。それは確かに一理あるので、研修とか育成とかをしっかりやっていこう、と。で、ハラスメント研修もしていますし、その一環でカエカさんとコラボして、演説力を上げよう、と」
一方、導入の経緯については、こう述べた。
「音喜多さんのお考えがあって進んだ企画。音喜多さんが(千葉氏と)もともと知り合いだったので」
この点、音喜多駿政調会長(40)にも尋ねたが、
「千葉さまと初めて面会したのは、カエカが連携相手の候補として(党内の)会議で挙がり、公式サイトから問い合わせをした後です。以前から“親交があったから”導入が決まったという事実はありません」
そう書面で説明した。要は、知人に税金を還流したようには受け取られたくない、とのご主張である。導入経緯はどうであれ、政治アナリストの伊藤惇夫氏の指摘は傾聴に値する。
「日本維新の会が第1党を目指すのであれば、せめて口先だけの技術ではなく、党として責任を持って指導を行い、優秀な人材の確保と育成に努めるべきです」
大隈公はこうも言った。
〈全体、政治家の根本は人の心を知るということにある。国民の心理状態を知るということにある〉
いかほどの維新議員たちが「人の心を知る」資質を持ちあわせているだろうか。