大谷翔平に中東から超巨額のオファー? 「3カ月の実働で20億ドル」を提示したという情報も

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オイルマネーの威力

 既にUAEのドバイ、アブダビ、インドのムンバイ、パキスタンのカラチを本拠地とする4チームの創設が発表され、今年11月にドバイでリハーサル大会を開催予定。その後、さらに新チームを加え、来年から本格稼働する。通算703本塁打のプホルスら名だたるメジャーOBも創始スタッフに名を連ねている。

 しかし、中東や南アジアに野球を観る人なんているのだろうか。

「これらの国では、野球と共通点の多いクリケットが盛んですから、素地はあると思いますよ。11月の大会もクリケット場で開催されます。他競技に流用しにくい野球場は建設コストが普及のネックとされていますが、クリケット場があればその心配はありません」(スポーツライター)

 そして、中東といえば“オイルマネー”である。

 いま中東各国はスポーツ分野への投資を進めている。サッカーでは、マンチェスターユナイテッドやパリサンジェルマンといった欧州の名門クラブを続々と買収。加えて、サウジアラビアのクラブはポルトガル代表クリスティアーノ・ロナウドを年俸2億ドルで、別のクラブもブラジル代表ネイマールを1億5千万ユーロで招き入れるなど、有名選手の獲得にも躍起である。

 ゴルフ界もしかり。サウジの投資ファンドが創設した「LIVゴルフ」なるツアーは、破格の賞金額を標榜し、米国ツアーで活躍する現役バリバリの選手たちを次々と囲い込んでいった。

「3カ月で20億ドル」のオファー

 そんな彼らが野球リーグ創設に際し、大谷にラブコールを送ることは想像に難くない。提示される年俸額はメジャー相場を遥かに上回るだろう。

「ベネズエラのメディアが『ロナウドの次は大谷? アラブが野球を乗っ取る』という記事を掲載。また欧米のあるジャーナリストによると、昨年、ドバイのチームが大谷に3カ月の実働で20億ドルのオファーを提示したのだとか」(同)

 20億ドルといえば約3千億円。ちょっとした国家予算ではないか。

 もっとも大谷は決してカネで動く男ではない。渡米を1年遅らせれば数十億円の契約を結べるにもかかわらず、労使協定により年俸が6千万円以下に抑えられる24歳で海を渡ったのは有名な話。およそ金勘定には無頓着なのだが、

「中東行きは、出稼ぎではなく、“野球未開の地を開拓するため”だとしたら? サウジやカタールは、五輪誘致も画策中。WBCで日の丸を背に活躍した大谷が、野球を五輪競技に復活させるべく、伝道師としてかの地でプレーする……そう考えたらどうでしょう」(同)

 常にスケールの大きい目標を掲げる男である。そんな使命にやりがいを感じる可能性も決してゼロではないかもしれないが……。

週刊新潮 2023年9月28日号掲載

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