巨人は阪神・広島に計35敗の屈辱 懲りずにまた探し始めた「外国人選手」の条件とは

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外国人選手への捉え方を再考

「外国人選手の獲得ルートに関しては、どの球団も苦労しています。阪神だって、ノイジー(28)は3番を予定して獲ったのに、6番が定位置となり、日本のストライクゾーンに馴染めないままシーズンが終わろうとしています。広島のデビッドソン(32)は、打率2割1分1厘、ホームラン19本です。ただ、19本中9本が巨人戦で打ったものですが」(前出・スポーツ紙記者)

 広島も「4番マクブルーム(31)、6番デビッドソン」でペナントレースをスタートさせたが、中盤戦以降、4番は西川龍馬(28)が務めている。

 19年、巨人に在籍したビヤヌエバ(32)は、その前年パドレスでプレーし、20本塁打をマークしていた。巨人側はかなり期待していたのだが、2割2分台の成績に終わっている。「外国人選手=クリーンアップ必須」の時代は終わったのかもしえない。

「日本の投手は走者のいない場面でもクイックモーションを使ってタイミングを外すなど工夫して投げています。それに惑わされ、失敗する外国人スラッガーも少なくありません」(前出・関係者)

 言うまでもなく、外国人選手に頼り過ぎると痛い目に遭う。近年、日本球団に在籍した外国人選手が国内の他球団でもプレーするようになった。移籍先の球団からすれば、爆発的な活躍は期待できないが、「これくらいの数字は残してくれる」というメドが立つので“大失敗”がない。巨人も現地でトライアウトを行い、無名の若手と育成契約して育てる“新ルート”を確立させ、外国人選手に対する捉え方を変えている。

 今、「左打ちのスラッガーを」の声が出ているのは、2年連続Bクラスという“悪夢”に対する反省もありそうだ。

デイリー新潮編集部

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